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【CPRM】
CPRM対応メディアには1枚ごとに固有の「メディアID」と一定の生産枚数ごとに変更される「MKB」(Media Key Block)と呼ばれる情報が記録されている。メディアにコンテンツを記録する際にはこの2つに加え録画機器の持つ「デバイスキー」を用いて暗号化を行ない、記録する。他のメディアにコンテンツをコピーすると暗号化されたデータ本体を記録することはできるが、メディアIDやMKBまではコピーできないため、復号時に暗号化に使用した鍵を生成することができず、再生することができない。
かつてDVDで使われていたCSSは再生機器の鍵の管理がずさんなメーカーがあったため、すべての暗号を解除できるスクリプトが公開され大変な騒ぎになったが、CPRMではこれを防ぐための機構が用意されている。録画機器の持つデバイスキーが流出すると、新規に生産される記録メディアのMKBを変更して、そのデバイスキーを元に鍵を生成できないよう設定する。すでに生産され流通しているメディアMKBは変更できないが、新しいメディアでは流出したデバイスキーを持つ機器での記録や再生ができなくなるため、万能の暗号解除ソフトなどを作ることはできない。
CPRM対応の録画用メディアとしては、DVD-RAM、DVD-RW、SDメモリーカードなどがある。2004年4月5日から、BS/地上デジタルテレビ放送に、原則「1回だけ録画可能」(コピーワンス)なコピー制御信号が加えられ、デジタル放送番組のデジタル録画をするためには、CPRMに対応しているレコーダーと録画用メディアが必要となった。「1回だけ録画可能」なデジタル放送をデジタル録画した場合、他のデジタル機器にはダビングできず、CPRM対応プレーヤーでなければ再生できない。
【JPEG(Joint Photographic Experts Group)】
ITU-TS(国際電気通信連合:旧CCITT)とISO(国際標準化機構)で定めたカラー静止画像の圧縮、展開を定めた標準規格です。
静止画像のデータ量を1/10〜1/100に圧縮することができる。
【色差信号】
原色信号(Red,Green,Blue)から輝度信号成分(Y)を取り除いた信号でR−Y,B−Y,G−Yで表される。
人間の目には、色の変化よりも明るさの変化に敏感であるという性質があります。
この性質を利用して、画質の劣化をできるだけ少なくしながら映像信号の帯域幅を節約するには、 色信号から輝度信号を
分離したほうが有利になる。 そこで、輝度信号の帯域幅を広くとり、色差信号の帯域幅を狭くすることによって、
映像信号全体の帯域幅を抑えることができる。
輝度信号は、RGBの各色信号をある比率で足し合わせることによって求めることができ、 求められた輝度信号を各色信号から
引くことで色差信号が計算される。映像信号には、 輝度信号と2つの色差信号「R-Y」「B-Y」が用いらるが、
もうひとつの色差信号「G-Y」は、他の信号から計算して求めることができるため、映像信号には含まれない。
【ジッター】
VCRで再生した画面の微妙な揺れ・歪みのこと。VTRヘッドの回転むら、テープの走行むらがある場合におこります。
ジッターを低減させるために、 ビデオテープを機械的に安定させる「テープスタビライザー」が使われることもある。
業務用VCRではTBC(タイム・ベース・コレクタ)により、ジッターを完全に除去している。
また、DVはデジタル方式なので、原理的にジッターが発生しない。
オーディオではワウフラッターと呼ぶ。
【自動絞りレンズ】
レンズ絞りを被写体照度に応じ自動調整し入射光量を一定に保つ自動絞りレンズ。オートアイリスレンズともいう。
VIDEOタイプとDCタイプの2種類があります。1.VIDEOタイプ:カメラからのビデオ信号を絞り制御に変換するアンプをレンズ内に
内蔵しており、レンズ側で絞りのレベル調整をします。2.DCタイプ:カメラ内の自動絞り駆動回路でレンズの絞りを作動させる。
【Cマウント、CSマウント】
監視用ビデオカメラに広く採用されるレンズマウント規格。
マウントはフランジバックと取付ネジの状態を表し、CマウントとCSマウントなどがある。
Cマウントは多くのカメラと互換性がありますが、CSマウントは専用マウントで互換性はない。
Cマウント
口径:25.4mm
ネジピッチ:0.794mm
フランジバック:17.526mm
16mmシネカメラ用の交換レンズとして発達した規格。
CSマウント
口径:25.4mm
ネジピッチ:0.794mm
フランジバック:12.5mm
小型のCCD用のレンズは焦点距離が短くなり、Cマウントのフランジバックではレンズの設計に困難が生じる。
このため、小型CCD用にCマウントのフランジバックを約5mmほど短くした規格が作られた。 これがCSマウントである。
CSマウントの方がフランジバックが短いので、 Cマウントレンズに約5mmほど(CマウントとCSマウントの差分)の中間リングを
装着すると CSマウントカメラに取り付けて無限遠が出るようになる。逆に、CSマウントのレンズをCマウントカメラに取り付けると
無限遠ではピントはあわず、 近接領域(どこからかはレンズの焦点距離による)にのみピントがあうようになる。
【射出瞳位置】
射出瞳とは絞りより後方にあるレンズによって作られる絞りの像(虚像)のこと。
射出瞳位置は通常像面から射出瞳までの距離で表わす。
【シャープネス調整】
画像内において隣接するピクセル間のコントラストを強調してぼやけた画像をシャープにする機能。
【終端】
ビデオ機器の出力に75Ω(オーム)の負荷抵抗を接続すること。ターミネーションともいう。
【周波数】
映像信号、電気信号、また音や電波の1秒間の振動数のことで、単位はヘルツ(Hz)。
映像信号では微細情報ほど高い周波数。なお、音の場合は周波数が高ければ高い音、低ければ低い音である。
【焦点距離】
レンズを透過した平衡光線は、1点に集まります。これをレンズの焦点といいます。
撮像素子(CCD)のサイズと画角の目安表
焦点距離 |
1/3型 |
1/4型 |
2.8mm |
約81度 |
約66度 |
3.6mm |
約67度 |
約53度 |
4.0mm |
約62度 |
約49度 |
6.0mm |
約44度 |
約33度 |
8.0mm |
約33度 |
約25度 |
12.0mm |
約23度 |
約17度 |
16.0mm |
約17度 |
約13度 |
50.0mm |
約6度 |
約4度 |
焦点距離の数字が小さいほど広角になります。数字が大きいほど望遠になります。
【焦点距離(f)】
レンズを透過した平行光線が一点に集まるところを焦点といい、レンズの中心からその焦点までの距離を焦点距離という。
屈折率の高い材質のレンズ、曲率の小さいレンズが焦点距離が短い。
一般に焦点距離が短いほど像の大きさが小さくなり、焦点距離が長いほど像の大きさが大きくなる。
【照度】
平面状の物体に照射された光の明るさを表す心理的な物理量である。
単位面積あたりに照射された光束と等しい。 単位は、国際単位系ではルクス (lx) またはルーメン毎平方メートル (lm/m2) である。
※日常生活の明るさの目安(単位:Lux)
状 態 晴 れ 曇 り 室 内 夕 闇 月明かり 星明かり
明るさ 10000 1000 500 2 0.01 0.001
【照明フリッカー補正】
照明の点灯周波数とカメラの垂直周波数との差により発生する画面のちらつき(フリッカー)を補正する機能のこと。
【白黒/カラー切換】
カラーモニターで白黒映像を受像した時、カラー回路の影響をなくすために自動または手動で切り換える機能のこと。
【白バランス】
カラー映像の色再現性をよくするために、白映像を正しい白に表示できるようにRGBの混合バランスを調整する機能のこと。ホワイトバランス。
【CCD(チャージ・カップルド・ディバイス)】
Charge Coupled Devices(電荷結合素子)の略。光を電気信号に変換する撮像素子のこと。
半導体を用いた揮発性の記憶媒体で、アナログ・デジタル両方の信号を記憶することができる。 小型でアクセスが速いなどの利点を持つ。
光を電気信号に変える受光部と、その信号を転送する垂直転送レジスター、水平転送レジスターで構成されている。
光を電荷に変えて一時的に蓄積し、順次転送して電気信号を出力する。
【CCTV(closed Circuit Television)】
閉回路テレビションのこと。
防災・防犯など、様々な目的で監視をするためのテレビカメラ、 およびカメラで取得した映像の伝送・処理および表示機能を含む監視システム。
【CMOSセンサ−(Complementary Metal- Oxide Semiconductor Sensor)】
CCDと並ぶ個体撮像素子の一種です。IC製造の標準的な技術であるCMOS(相補型金属酸化物半導体)を利用したイメージセンサ。
各画素を構成するフォトダイオードに、光量に応じた信号電荷が蓄積され、その信号電荷は、順に画素毎に配置されたMOSスイッチによって
1フレーム毎に読み出されます。CCDに比較して消費電力が低い特徴があります。
従来のCCDセンサに比べて約1/10の電力で動作し、単一の低電圧で稼動することから、 周辺回路との一体化も可能になる。
CCDに比べて感度に劣るという欠点を持っていたが、 最近では改良が進められており、デジタルカメラの新しい撮像素子として、
さらなる省電力化、小型化が期待されている。
【シェーディング】
均一に照明された白(黒)などの被写体を撮影したとき、明暗むら、色むらが起こる現象。
CCDの感度ムラ。
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